マイクロチップについて but101.gif (2794 バイト)
 
自分の犬がいなくなった時、あなたはどうやって探しますか?
特徴や、身につけていた物などを書き出したびらをそのあたりに貼ったり、
あちこちを探し回ったり、ペット捜索専門の探偵さんに頼んだり…今では
インターネットを使っての捜索なんて結構、増えていますよね。

では、誰かがその特徴の一致している犬を見つけてくれたとして、本当に
その犬があなたの犬なのかを確定するためには、あなたはその犬に会い
に行くしかありませんよね。
まして、盗まれてしまった…犬を誰かが見つけてくれたとして、その犬が
あなたの犬であることの証明はどうやってできるでしょう???

日本では、まだまだ迷子札すらつけられていない犬が多い状態ですから
いきなりマイクロチップのお話をするのはどうかとは思いますが、取り外し
が容易にできる、迷子札や首輪などと違ってマイクロチップは、個体の識
別番号を記憶したチップを体に埋め込むことにより、その識別を確実な
物にする事ができます。

最近では、OFAなどの検査機関についてもマイクロチップやタトゥーによる
個体識別を必須の条件にしようという動きも出てきています。
タトゥー(刺青)による識別は、歳をとって行くと共に、その読み取りが難し
くなって行きますがマイクロチップは、生涯その性能が変わる事はありま
せん。

 

マイクロチップとは? but101.gif (2794 バイト)

マイクロチップとインプランター
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マイクロチップ インプランター
写真左が、マイクロチップです。右の写真がインプランター(埋込器具)
です。右写真の左中央にあるのが、マイクロチップです。
マイクロチップはメーカーにもよりますが、およそ直径2mm長さ10mm
程度のごく小さなチップです。固体を識別するための情報が記憶されて
います。表面は、生体適合ガラスなどで覆われています。

このチップを右のインプランターで犬の皮下に埋込みます。
ちょっと太目の注射程度の針ですから、麻酔なども全く必要はありません
し、痛みも少ないです。
マイクロチップ表面には様々な加工が施されていまして、埋込み後の体内
での移動も無いようにされています。

マイクロチップ内には、固体を識別するための情報がセットされていて、
専用の読取機(リーダーとかスキャナと言います)で、読み込む事により
その固体の識別番号を表示する事ができる仕組みになっています。

識別データは、それぞれの機関のデータベースで管理される事により、
照合ができるようになっています。

 

特徴・説明 but101.gif (2794 バイト)

マイクロチップのメーカーと商品名
  メーカー名 商品名 国内輸入元
1 TROVAN ID 100  
2 Destron Fearing Life Chip 大日本製薬
3 Data MARS ID-el 富士平工業

1. TROVAN の ID100 シリーズは、野生動物の保護団体などで多く使用
されています。ワシントン条約で決められた動物などで体内に埋め込
まれているチップの殆どは、TROVAN社の製品です。
また、日本の動物園・水族館の殆どで使用されているのもこのタイプ
です。(日本動物園・水族館協会確認 2000.09.18)

しかしながら、このタイプはISO11784-11785には準基していないため、
専用のリーダーが必要になります。最近では、共通で読みこめるリー
ダーも開発されていますが、まだまだ高価のようです。

またオーストラリアなどでは、ISO11784/11785準基のマイクロチップで
なくては輸入できないと言う事になっているために、このタイプのチップ
では、対応できない可能性もあります。

2. Destron Fearing社のLifeChipは最近急速に増えてきています。
日本獣医師会やJKCもこのLifeChipを推奨しているようです。
(2000.09.18現在 確認)

データ配列及び周波数帯は、ISO11784に準基しています。
しかしながら、読取り性能の面などにおいてTROVAN社の製品に劣る
部分もあります(これはISO規格のためといわれています)。

リーダーを接近させなければ読取りがしづらいという難点があるため、
野生動物や、動物保護などの面からは少々使用が困難なようです。

3. Data MARS社のID-elも2.と同様の規格に基づいた製品です。

内容は、基本的に2のものと同じです。

 

普及と問題点 but101.gif (2794 バイト)
 
これまでの説明でお解りいただけるかと思いますが、現在マイクロチップ
は過渡期です。リーダーの問題も含め規格の統一と問題解消が待たれる
状態だと思います。

識別の方法としては、現在は最良の物だと考えられています。
ただたとえ、マイクロチップを埋め込んでも、迷い犬を保護する機関で
その情報を読取る事ができなければなんの意味もたない、ただの異物
でしかありません。

残念ながら、こういった機関で日常的に、マイクロチップを読みこんだり
する個体の確認はされる事がありません。
ですから、マイクロチップを埋め込んだからといって、迷子になった犬が、
すぐに見つかり帰ってくると考えてはいけません。

これも読取り機械の性能の向上や規格の統一がなされて、恒常的にこ
れら機関が、マイクロチップの読み込みを行うようになれば、かなりの
効果は認められるとは思います。

機械に頼らず、まずは飼い主が犬を管理することが一番です。しかしな
がら、普及をして行く事は私達飼い主の側にもできることなのかも知れ
ません。

 

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